Ankerは、2023年2月7日(火)、2022年11月17日より販売を開始したモバイルバッテリー「Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)」(製品型番:A1366)について、本製品固有の設計が起因し、製造過程において発生した不備が十分に確認されないまま出荷されていたことが判明したことから、自主回収を実施することを発表しています。
経緯として、2023年1月、Ankerグループ本社より国外(日本での発火事例は現時点で0件)で本製品が発火する事象が数件発生した旨の報告が届いたことから、Anker グループのグローバル全体で販売を停止し、原因究明に向けて調査した結果、設計上ならびに製造過程の不備が見つかったため、自主回収を決定したとしています。
原因は、製造過程において、温度検知をするための部品(NTC サーミスタ)の接着剤が完全に硬化しきる前に本体の組み立てを行ってしまったため、電池セルと外装ケースの間に NTC サーミスタが挟まれてしまい、固定位置のずれが起こりえる状況が発生。他製品と異なり、NTC サーミスタの配置が背面にあるため、適切な位置からのずれが起こりやすく、目視での網羅的な検品が不十分であった一部個体において、内部短絡が起こりえる状態で出荷されていたとのこと。
他のAnker製品には再現性はなく、現在、委託先の製造工場の管理体制および社内での検品体制の更なる厳格化を迅速に進めているとのこと。
「Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)」については、本件を認知した時点で、Ankerグループのグローバル全体で本製品の製造および販売を停止しており、すでに製品を所持しているユーザーには、製品回収および返金手続きを行うため連絡を呼びかけています。
該当する方は、安全のため使用をやめてできるだけ早く連絡を。
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