Appleは、現地時間2024年4月11日、修理マニュアルと純正部品およびツールを提供する「Self Service Repair(セルフサービス修理)」において、 ユーザーと修理サービスプロバイダーが中古のApple純正部品を利用できるようにすると発表しています。
今年の秋から一部のiPhoneの修理において、中古のApple純正部品の再利用が可能になる予定とのことで、まず、「iPhone 15」以降のデバイスのスクリーンやバッテリー、カメラなどの部品から適用され、将来的には、中古の生体認証センサーもサポートする予定とのこと。
iPhoneが修理されている場合、「設定」にある「一般」→「バージョン情報」に「部品とサービス履歴」セクションが表示されるようになっていますが、このセクションを拡張し、純正部品が新品か中古かを表示する予定とのこと。
また、修理プロセスを簡素化するために、ロジックボードの交換を伴わない修理において、セルフサービス修理ストアに部品を注文する際に、ユーザーとサービスプロバイダーがデバイスのシリアル番号を提供する必要がなくなることも発表しています。
この他、ユーザーや法執行当局からの要望により、盗難されたiPhoneが部品のために分解されるのを防ぐために、アクティベーションロック機能をiPhoneの部品にも拡張する予定とのことで、アクティベーションロックや紛失モードが有効になっている場合、そのデバイスの部品のキャリブレーション機能は制限されるようになることも案内されています。
2022年に米国で開始されたセルフサービス修理は、現時点では日本では提供されておらず、33の国と地域でiPhoneやMacなど40のApple製品をサポートしています。