Googleアカウントのストレージポリシーが変更されたことにより、Googleフォトの無制限アップロードが終了することとなりました。
Googleフォトの無制限アップロードが終了することは、各メディアが報じているので使用している方はおそらく知っている思いますが、今回のストレージポリシーの変更では、Googleフォトの無制限アップロード以外にも気をつけておいた方がいい事があります。
という事で今回はGoogleのストレージポリシーの変更についてもう一度おさらいしておきます。
Googleのストレージポリシーの変更での注意点
Googleのストレージポリシーの変更で案内されていた事は以下の3つの項目です。
- Google フォト
- Google ドライブ
- 使用されていない、もしくはストレージ制限を超えているアカウントへの新しいポリシー
それぞれを説明します。
Google フォト
Googleフォトは今回のストレージポリシーの変更によって、Googleフォトに高画質写真をアップロードするとGoogleアカウントに無料で付いてくる15GB分のストレージ容量を消費するようになります。この消費されるストレージ容量を増やすためには100G月額250円のGoogle Oneを契約する必要があります。
つまり、15GBを超えなければGoogleフォトは今のまま無料で使い続けられます。
ただし、この15GB分は「Googleフォト」以外の「Gmail」や「Googleドライブ」と共有するため、Googleフォトで15GBを使用してしまうとGmailを受信できなくなるということが考えられます。
なお、このアップロード容量が消費されるのは、2021年6月1日以降にアップロードした写真からとなっており、5月31日までにアップロードした写真は容量を消費しません。
この他、Google Pixel 3 〜 Pixel 5で写真をGoogleフォトにアップロードした場合は、容量に含まれないのでGoogle Pixelを使用している方は気にする必要なくこれまで通り使うことができます。
- アップロード容量の消費は2021年6月1日以降にアップロードした写真からカウントされる
- Google Pixel 3 〜 Pixel 5でアップロードした写真はカウントされない
- 15GBを超えなければGoogleフォトは今のまま無料で使い続けられる
Google ドライブ
2021年6月1日以降に作成した新しい Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard ファイルの容量が無料の15GB のストレージに消費されるようになります。
これらの製品を利用して作成された既存ファイルは、2021年6月1日以降にファイルの内容を変更せず、閲覧のみの利用であればストレージ容量にはカウントされません。
注意するところは、2021年6月1日以前に作成した文書等も、2021年6月1日以降に編集してしまうとストレージ容量を消費するところです。
- 2021年6月1日以降に作成したファイルが15GBのストレージに消費される
- 2021年6月1日以前に作成した文書等も、2021年6月1日以降に編集してしまうとストレージ容量を消費する
なお、Googleフォトの「保存容量」から現在の消費を確認することができます。そこで容量の予測が表示されます。
上の写真では今のまま使い続けても4年は十分使える計算となっています。慌ててすぐに有料化する必要がないことがわかります。
使用されていない、もしくはストレージ制限を超えているアカウントへの新しいポリシー
個人的に今回のストレージポリシーの変更で一番気をつけなければならないと思っているところが、この「使用されていない、もしくはストレージ制限を超えているアカウントへの新しいポリシー」です。
以下Googleのストレージポリシーの変更より抜粋。
Gmail、ドライブ( Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard ファイルを含む)、Google フォトのサービスのうち、 1 つもしくは複数の製品において 2 年間( 24 か月)利用がない場合、Google はそのユーザーが使用していないファイルを削除する場合があります。
同様に、2 年以上ストレージ容量の制限を超えた状態が継続した場合、Google は Gmail、ドライブ、Google フォトのファイルを削除する場合があります。
Googleは、2年間利用していないと使用していないファイルを削除すると案内しています。また、2 年以上ストレージ容量が超えた状態が継続した場合はGmail、ドライブ、Google フォトのファイルを削除すると案内しています。
つまり、使用していないとデータを削除されてしまうという事で、アカウントを複数所持している場合、あまり使っていないと残しておいたファイル等がなくなってしまうということが発生します。
他にも2年以上ストレージ容量の制限を超えた状態が継続した場合も、Gmail、ドライブ、Google フォトのファイルが削除されてしまいます。
そのため、Googleはアカウントをアクティブ(使用している状態)に保つには、オンラインの状態で Google アカウントにサインインし、定期的に Gmail、ドライブ、または Google フォトを開くことをすすめています。
また、Googleはファイルを削除する前には複数回に渡って通知を送信してくるようなので、それほど神経質になる必要はないものの、通知を受信した場合には即対処しなければ、大事なデータを失ってしまう可能性があります。
- Google アカウントにサインインし、定期的に Gmail、ドライブ、Google フォトを開く
- ストレージ容量の制限が超えたまま放置しないようにする
- データが削除される前にGoogleから通知がある
Googleは保存しているコンテンツを管理するためのツールとしてアカウント無効化管理ツールを用意していますが、今回適用される新しいポリシーでは、このアカウント無効化管理ツールの設定に関わらず、2 年間使用していないアカウントに対し一律に適用されるので注意が必要です。
Googleとしては、使っていないアカウントは削除して、少しでもデータ容量を空けたいことは理解できますので、なくなっても困らないように対処するようにしておきましょう。
まとめ:あまり使用していないアカウントに注意しよう
今回はGoogleアカウントのストレージポリシーの変更について注意点をまとめました。
先述したように、すぐに有料化を考える必要はなく、今まで通り使用していて、容量の残量が少なくなってきたら考えるくらいでいいでしょう。
ただ、今まではとりあえず何でもアップロードしていたものを今後は不要な写真はこまめに削除するようにした方が無駄な容量を消費させずにすむようになります。
それよりも、あまり使用していないアカウントのデータを確認する方が大事だと思います。念の為、自分が持っているすべてのGoogleアカウントのデータを確認するようにしておきましょう。
- 不要な写真はこまめに削除する
- すべてのGoogleアカウントのデータを確認しておく