7月16日にAppleがiPhone用OS「iOS13.6」をリリースしています。今回のアップデートでは車のデジタルキー対応とヘルスケアアプリに新しい症状のカテゴリーを追加する新機能の追加とバグ修正等の改善が行われています。
iOS13.6で追加された機能
車のデジタルキー
車のデジタルキーの概要は以下の通りとなっています。
- iPhoneを使って対応車両のロック解除と施錠、およびエンジンの始動が可能
- iCloud経由で紛失したデバイスからデジタルキーを安全に削除
- iMessageでデジタルキーを簡単に共有
- ドライバー固有のプロファイルを使って共有キーを構成し、フルアクセスを許可したり運転を制限したりすることが可能
- 予備電力によって、iPhoneのバッテリーがなくなったあと最大5時間、車のロック解除およびエンジンの始動が可能
かなり便利な機能ではありますが、現段階で対応している車はBMWのみとなっています。今後、対応車種は広がっていくと思われますが、今の段階ではこの機能の恩恵は受けられそうにないですね。BMWを持っている人は別ですが。
ヘルスケアアプリ
ヘルスケアアプリに新たに追加された機能は以下の通り。
- 周期記録から記録された症状などの新しいカテゴリをヘルスケアアプリに追加
- 発熱、悪寒、のどの痛み、咳などの新しい症状を記録し、他社製Appと共有する機能を追加
これは恐らく新型コロナウィルスへの対応だと思われます。
iOS13.6で改善された機能
- Wi-Fiに接続されたときに自動でデバイスにiOSアップデートをダウンロードしインストールするかどうかを選択するための新しい設定の追加
- iCloud Driveからのデータの同期中にAppが応答しなくなることがある問題に対処
- データローミングを有効にしていても、eSIMのデータローミングが無効になっているように表示されることがある問題を修正
- サスカチュワン州からの一部の電話が米国から発信されているように表示される問題を修正
- Wi-Fi通話で電話をかけたときに音声が途切れることがある問題に対処
- 一部のiPhone 6SおよびiPhone SEでWi-Fi通話の登録ができない問題を修正
- 特定の他社製ハードウェアキーボードに接続すると、ソフトウェアキーボードが予期せず表示されることがある問題を解決
- 日本語のハードウェアキーボードが誤って英語(US)キーボードとしてマッピングされることがある問題を修正
- AssistiveTouchが有効になっているときにコントロールセンターにアクセスした際の安定性に関する問題に対処
- 常時接続のVPN接続によって送信されるトラフィックから除外するドメインを管理者が指定できるメカニズムを提供
iOSのアップデートのダウンロードとインストールを制御できる設定が追加されているため、iOSの最新版を自動でダウンロードしてインストールするかどうかを制御できるようになっています。例えば、最新版のiOSのダウンロードのみ行いデバイスへのインストールはせずに様子を見るといった事が可能となっています。慎重派には嬉しい機能ですね。
さいごに:アップデートは必ずバックアップをとった後に
アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行う事が可能ですが、必ずバックアップをした後に行うようにしましょう。