Appleは、現地時間2022年10月24日、iPhone用OSであるiOSの最新版「iOS 16.1」をリリースしています。
このアップデートでは、「iCloud」共有写真ライブラリが導入され、ファミリーの写真の更新が簡単にできるようになっています。また、ライブアクティビティが他社製Appから利用できるようになるなどの変更があるほか、各種バグ修正やセキュリティ関連の修正も含まれています。
iOS 16.1の変更点
リリースノートの内容は以下の通り。
iCloud共有写真ライブラリ
- 個々のライブラリで写真とビデオを最大5人とシームレスに共有可能
- ライブラリの設定時または参加時に、開始日や写真に写っている人をもとにして共有ライブラリに追加する写真を簡単に選択可能
- ライブラリのフィルタ機能により、共有ライブラリ、個人用ライブラリ、または両方のライブラリの表示を素早く切り替えることが可能
- 編集や許可の共有により、参加者全員が写真の追加、編集、お気に入りへの追加、キャプションの追加、削除の操作が可能
- “カメラ”で共有設定を切り替えることで、撮影した写真をそのまま共有ライブラリに追加するか、Bluetoothでほかの参加者が近くにいることが検出されたときに自動で共有する設定を有効にするかを選択可能
ライブアクティビティ
- 他社製AppのライブアクティビティをiPhone 14 ProモデルのDynamic Islandやロック画面に表示可能
ウォレット
- メッセージやWhatsAppなどのメッセージ用Appを使って車やホテルの部屋などのキーをウォレットで安全に共有可能
ホーム
- 新しいスマートホーム接続規格、Matterに対応し、さまざまなホームアクセサリをエコシステム間で連携させることが可能
ブック
- 読書を始めるとリーダーコントロールが自動的に非表示に
バグ修正
- 削除済みのチャットが“メッセージ”のチャットリストに表示されることがある問題
- 簡易アクセスの使用時にDynamic Islandのコンテンツが表示されない問題
- VPN Appの使用中にCarPlayを接続できないことがある問題
- VoiceOverを使って日本語キーボードで入力しているときに音声フィードバックが途切れることがある問題
セキュリティ関連の修正
この他、セキュリティ関連では、アプリが予期せず終了したり任意コードの実行など20件の脆弱性に対処しています。
例を挙げると、アプリがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性があった問題について、Appleは、この問題が積極的に悪用された可能性があるという報告を認識しており、境界チェックを改善することで、境界外書き込みの問題に対処したとのこと。
また、接続された AirPods のペアを使用して、アプリがオーディオを録音できる可能性がある問題に関しては、エンタイトルメントを改善することで解決したとのこと。
対象デバイスはiPhone 8以降
なお、アップデートの対象デバイスは、iPhone 8以降となっています。
アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行う事が可能ですが、必ずバックアップをした後に行うようにしましょう。
参考About the security content of iOS 16.1 and iPadOS 16 – Apple サポート (日本)