香港TF International Securities社のアナリストMing-Chi Kuoが、「iPhone 16」シリーズの出荷数予測をレポートしています。
まもなく発表・発売となる「iPhone 16」シリーズの出荷予測は、「iPhone 16」標準モデルの需要増加に伴い、当初の計画である8,700万~8,800万台から8,800万~8,900万台に若干増加する見込みとのこと。
なお、2023年の「iPhone 15」シリーズは約9,100万台の出荷となっていることから、現時点では「iPhone 16」シリーズが下回る予測となっています。
「iPhone 16」シリーズ各モデルでの出荷割合は以下の通り。
- iPhone 16:約26%
- iPhone 16 Plus:約6%
- iPhone 16 Pro:約30%
- iPhone 16 Pro Max:約38%
「iPhone 16」シリーズの出荷台数は、8月に約900万台、9月に1,600万台で、Appleは「iPhone 16」の予約注文用に1,500万~1,700万台を用意していると予測しています。
また、2024年第3四半期の「iPhone 16」シリーズの出荷台数は、昨年同時期の「iPhone 15」シリーズと比較して約10%増加すると予想しています。
この増加は、「iPhone 16」シリーズの需要が高まったわけではなく、昨年の「iPhone 15 Pro Max」が、初期段階においてテトラプリズムカメラの生産歩留まりが低かったことにより、出荷数が落ち込んだためとしています。
2024年第4四半期の「iPhone 16」シリーズの出荷台数は、約6,300万台に達すると予想しており、昨年同時期の「iPhone 15」シリーズと比較して5~7%の減少となる模様。
なお、2025年第1四半期の「iPhone 16」シリーズの出荷台数は、季節的な理由と「iPhone SE(第4世代)」との競合影響により、昨年同時期よりも53~55%の大幅減少が見込まれているとのこと。
「iPhone 16」シリーズの今後の出荷予測をまとめると以下の通りとなります。
- 2024年第3四半期:前年比10%増
- 2024年第4四半期:前年比5〜7%減
- 2025年第1四半期:前年比53~55%減
現在、iPhoneのEMSプロバイダーは、台湾Foxconn社と中国Luxshare ICT社の2社のみとなっており、それぞれ「iPhone 16」シリーズの出荷量の55~60%と40~45%を占めているとのことです。
同氏は、「iPhone 16」シリーズの予約注文の結果により、2024年第4四半期後半と2025年上半期の生産計画に影響を与える可能性があるとしています。