Twitterは本日(2021年6月23日)、新サービス「Ticketed Spaces(チケット制スペース)」と「Super Follows」の提供を米国の一部ユーザーに提供開始しました。
1ドル~999ドルで設定できるTicketed Spaces
「Ticketed Spaces(チケット制スペース)」は、600人以上のフォロワーを持つアカウントがホスト可能なTwitterの音声チャットルーム機能「Spaces(スペース)」への参加をチケット制とすることでクリエイターの収益化が図れるというサービス。同機能はiOS用とAndroid用のモバイルアプリで利用可能となっています。
関連Twitterの新機能「スペース」の使い方。スペースの作成方法や参加方法など
チケット代は1ドル~999ドルの間(約110円~11万円)で設定でき、招待人数はホストが決めることが可能。参加人数の上限は現時点では不明。
ホストはチケット購入フォロワーに対し、プッシュ通知やアプリ内通知でSpaceの開始を知らせることができます。
「Ticketed Spaces(チケット制スペース)」の現時点の参加資格は18歳以上で1,000人以上のフォロワーがいること、過去30日間にスペースを3件以上ホストした実績があることが条件となっています。
Ticketed Spacesの参加条件
参加資格の詳細は以下のとおりとなっています。
- 18歳以上であること
- アカウント名、経歴、プロフィール写真、ヘッダー画像を含むプロフィール設定をしていること
- メールアドレスを登録し確認されていること
- 2段階認証を有効にしていること
- Twitterユーザー契約またはTwitterのコンテンツ収益化基準に違反した履歴がないこと
- 過去Twitterの広告主として広告ポリシーの違反をしていない、またはブランド安全ポリシーの違反でTwitterのパブリッシャーとして削除されたことがないこと
- プロフィールが明確であること。プロフィールに他人、ブランド、または組織のIDが含まれておらず、他人を欺くことを目的とした偽IDを使用していないこと。動物や架空の人物を設定しているプロフィールは、ブランドや組織と直接提携していない限り対象外。パロディーのアカウントは、チケットスペースの対象にならない。
- アカウントがメディアアカウントではないこと
- 1,000人以上のアクティブなフォロワーを有していること
- 過去30日以内に3つのスペースをホストしていること
月額制Super Followsは3段階の価格設定から選択
Super Followsは、月額の料金を支払うフォロワーにバッジやボーナスコンテンツを提供するサービス。利用条件は、1万人以上のフォロワーがいること、過去30日間に25回以上ツイートしていることが条件となっています。
このサービスを利用することで、月額料金を支払っているフォロワー限定にツイートを公開するといった使い方が可能となります。
月額料金は、2.99ドル、4.99ドル、9.99ドル(約330円、550円、1100円)の中から選択する仕組みとなっています。
Super Followsの利用条件
参加資格の詳細は以下のとおりとなっています。
- 18歳以上であること
- アカウント名、経歴、プロフィール写真、ヘッダー画像を含むプロフィール設定をしていること
- メールアドレスを登録し確認されていること
- 2段階認証を有効にしていること
- Twitterユーザー契約またはTwitterのコンテンツ収益化基準に違反した履歴がないこと
- 過去Twitterの広告主として広告ポリシーの違反をしていない、またはブランド安全ポリシーの違反でTwitterのパブリッシャーとして削除されたことがないこと
- プロフィールが明確であること。プロフィールに他人、ブランド、または組織のIDが含まれておらず、他人を欺くことを目的とした偽IDを使用していないこと。動物や架空の人物を設定しているプロフィールは、ブランドや組織と直接提携していない限り対象外。パロディーのアカウントは、チケットスペースの対象にならない。
- アカウントがメディアアカウントではないこと
- 3か月以上アクティブなTwitterアカウントを持っていること
- 10,000人以上のアクティブなフォロワーを有していること
- 過去30日間に25件のツイートを投稿していること
手数料の仕組み
Twitterはこれら2つの新サービスを収益化製品としており、利用ユーザーは収益化製品からの総収益が5万ドル(約550万円)に達するまでは手数料としてTwitterに収益の3%を支払う必要があります。また、収益が5万ドルを超えると、手数料が20%に上がるようになっています。
- 手数料は収益5万ドルまで3%
- 収益5万ドルを超えるとまで20%
- AppleおよびGoogleへのアプリ内決済手数料が別途必要
なお、これらのサービスはモバイルアプリで提供するものなので、Twitterとは別にAppleおよびGoogleへのアプリ内決済手数料も別途必要となります。
この他、収益が50ドル(約5,500円)未満の金額については次の支払い期間にロールオーバーされることとなっており、収益は課税の対象となることが案内されています。
- 最低支払は50ドル以上
- 収益は課税対象
米国以外も順次サービス展開
現段階では米国ユーザーのみ利用が可能となっていますが、日本版のアプリでも設定に参加ボタンが用意されていることから今後サービスが拡大し他国でも利用できるようになると思われます。
日本でもサービス展開が開始するとフォロワーを多く持つクリエイターにとって新たな収益源となりそうです。