Appleは、現地時間2024年3月7日、「Apple Vision Pro」用OSのアップデート「visionOS 1.1」をリリースしています。
このアップデートでは、企業向けのデバイスの構成、導入、管理を可能にするモバイルデバイス管理 (MDM) 機能が導入されているほか、ペルソナの改善、ホームビューからシステムアプリを削除する機能、その他の機能、バグ修正、セキュリティアップデートも含まれています。
visionOS 1.1での変更点
モバイルデバイス管理
- 管理対象 Apple ID を使用して、アカウント主導のデバイスとユーザーの登録を有効にします
- デバイス構成のサポート (Wi-Fi、VPN、電子メール アカウント、シングルサインオンなど)
- iPhone および iPad と互換性のあるアプリ、Universal 購入に含まれるvisionOSアプリ、独自の社内visionOS アプリなどのアプリの大量展開のサポート
- MDM およびデバイス インベントリ データを介したリモート消去のサポート
メッセージ
- iMessageコンタクトキー認証のサポートを追加
アクセシビリティ
- Apple イマーシブ ビデオの視聴中にクローズド キャプションを再生コントロールに固定可能に
Persona(ベータ版)とEyeSight
- ペルソナをハンズフリーで登録するオプションを追加
- ヘアメイクの見た目を改善
- 首と口の表現を改善
- EyeSightの目のレンダリングを改善
仮想キーボード
- テキスト入力時のカーソル位置がより正確に
- 仮想キーボードの配置によってテキスト入力フィールドが見えにくくなるいくつかのインスタンスを解決
- 仮想キーボードのテキストプレビューがアプリのテキストフィールドと同期していないように見える問題を修正
- 編集メニューが予期せず表示される問題を修正
Mac仮想ディスプレイ
- Mac Virtual Display を使用したMacの検出と接続の信頼性が向上
- ユニバーサルコントロールが機能しなくなる問題を解決
- 過去にペアリングしたBluetoothデバイスが見つからない場合に発生する接続の問題の改善
キャプティブ Wi-Fi ネットワークのサポート
- ホテル、カフェ、空港などのキャプティブWiFiネットワークを使用しながらデバイスをセットアップする機能をサポート
セキュリティ修正では、アクセシビリティやSafariの脆弱性やカーネルメモリ保護をバイパスできる可能性がある問題など合計16の脆弱性が解消されています。すでに悪用された可能性がある脆弱性も含まれているので、早めのアップデートを推奨します。
「Apple Vision Pro」のアップデートは、「設定」→「一般」→「ソフトウェア アップデート」から利用可能です。
なお、「設定」ウィンドウには、現在インストールされているvisionOSのバージョンと、アップデートが利用可能かどうかが表示されるようになっています。
参考About the security content of visionOS 1.1 – Apple Support