Appleは、現地時間2024年3月5日、iPhone用OSの最新版「iOS 17.4」をリリースしています。
このアップデートでは、新しい絵文字とApple Podcastでの文字起こしが導入され、iPhoneでのその他の機能、バグ修正、およびセキュリティアップデートが含まれています。
iOS 17.4での変更点
絵文字
- 絵文字キーボードで、キノコ、不死鳥、ライム、切れた鎖、首を振っている顔の新しい絵文字が使用可能
- 18個の人と身体の絵文字に左右のどちら側も向いているオプションを追加
Apple Podcast
- 文字起こし機能により、英語、スペイン語、フランス語、およびドイツ語でオーディオと同時にテキストがハイライト表示されエピソードを追うことが可能
- エピソードをテキストですべて読んだり、単語や語句で検索したり、タップしたところから再生したり、テキストサイズ、コントラストを上げる、VoiceOverなどのアクセシビリティ機能を使用したりすることが可能
機能強化とバグ修正
- ミュージック認識で、見つけた曲をApple Musicのプレイリストやライブラリ、Apple Music Classicalに追加することが可能
- Siriに、対応している言語で受信したメッセージを読み上げる新しいオプションを追加
- “盗難デバイスの保護”がすべての場所でセキュリティを強化するオプションに対応
- iPhone 15とiPhone 15 Proの機種で、“設定”の“バッテリーの状態”にバッテリーの充放電回数、製造日、および最初の使用を表示
- “探す”で連絡先の写真が空白になる問題を修正
- デュアルSIMを使用している場合に電話番号が主回線から副回線に変更されてメッセージの送信先グループに表示される問題を修正
iOS 17.4で悪用された可能性がある脆弱性を解消
セキュリティアップデートでは、すでに悪用された可能性のある脆弱性の修正がされているので、早めにアップデートしておきましょう。
今回修正された脆弱性で公開されているCVEエントリは以下の4つ。なお、追加のCVEエントリも近日公開予定とのこと。
※現地時間3月7日に追記されています。
アクセシビリティ
- アプリが機密の位置情報を読み取ることができる可能性がある問題
Safari プライベート ブラウジング
- ロックされたプライベートブラウズが有効になっている場合、タブグループの切り替え中にユーザーのロックされたタブが一時的に表示される可能性がある問題
すでに悪用された可能性がある脆弱性は以下の通り。
カーネル
- 任意のカーネル読み取りおよび書き込み機能を持つ攻撃者が、カーネル メモリ保護をバイパスできる可能性がある問題
RealtimeKit
- 任意のカーネル読み取りおよび書き込み機能を持つ攻撃者が、カーネル メモリ保護をバイパスできる可能性がある問題
本アップデートの対象iPhoneは、iPhone XS以降のデバイス。アップデートは無償で、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行う事が可能です。