Appleは、現地時間2022年12月13日、iPad用OSの最新版「iPadOS 16.2」を正式リリースしています。
このアップデートでは、ブレーンストーミングやアイデアの実現に最適なフリーボードAppが導入され、このリリースには、ステージマネージャの改善のほか、iPad用のApple Music Singやその他の機能、およびバグ修正も追加されています。
iPadOS 16.2の新機能
フリーボード アプリの導入
- Mac、iPad、iPhoneで友達や同僚とクリエイティブに作業するための新しい“フリーボード” App
- 自由自在なキャンバスに、ファイル、画像、付せんなどを追加可能
- 描画ツールでキャンバス上のどこにでも指やApple Pencilでスケッチ可能
ステージマネージャ
- iPad Pro 12.9インチ(第5世代以降)、iPad Pro 11インチ(第3世代以降)、およびiPad Air(第5世代)で最大6Kの解像度の外部ディスプレイに対応
- 互換性のあるデバイスと、接続されているディスプレイ間でファイルやウインドウをドラッグ&ドロップ
- 最大で、iPadのディスプレイで4つ、外部ディスプレイで4つのAppを使用可能
Apple Music Sing
- Apple Music内の何百万もの曲から選んだお気に入りの曲に合わせて歌う新しい方法
- ボーカルの音量を自在に調整して、原曲のアーティストとデュエットしたり、ソロで歌ったり、それらを組み合わせたりすることが可能
- 新しく強化された音節に合わせて表示される歌詞で、より簡単にミュージックの進行を追うことが可能
なお、同機能は、2020年以降のデバイスで利用可能となっています。具体的な対応機種は以下の通り。
Apple Music Sing iPadの対応機種一覧
- iPad Air 4(2020)
- iPad Air 5(2022)
- iPad mini 6(2021)
- iPad 9(2021)
- iPad 10(2022)
- iPad Pro 11 インチ ( M1,2021)
- iPad Pro 12.9 インチ( M1,2021)
Game Center
- Game CenterのマルチプレイヤーゲームがSharePlayに対応し、FaceTimeで通話中の人とプレイ可能
- アクティビティウィジェットで、ホーム画面から直接、友達がプレイしているゲームやその達成状況を見ることが可能
ホーム
- スマートホーム用アクセサリとAppleデバイス間での通信の信頼性および効率の向上
機能改善とバグ修正
- “メッセージ”の検索の改善により、犬、車、人物、テキストなどの写真の内容に基づいて写真を検索可能
- トラッキング通知で、所有者の手元から離れたAirTagが近くにあり、移動していることを示すチャイムが最近再生された場合に通知
- “IPアドレスを公開”設定で再度読み込むとSafariでiCloudプライベートリレーのユーザが特定のサイトでサービスを一時的に無効可能
- “メモ”の参加者カーソルにより、ほかの人が共有メモをアップデートしている箇所をライブインジケータで表示可能
- AirDropの設定が10分経過すると自動的に“連絡先のみ”に戻るようになり、望まない相手からのコンテンツの受信リクエストを防止
- アップデート後に一部のメモがiCloudと同期できなくなる問題を修正
- アクセシビリティのズーム機能を使用しているときにMulti-Touchジェスチャが反応しなくなる可能性がある問題を修正
- 日本語キーボードでの入力中にVoiceOverで変更を認識できないことがある問題を修正
この他、ユーザーの機密情報を表示できる可能性がある問題や、カーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある問題など合計33の脆弱性が解消されています。
なお、本アップデートは、iPad Pro (すべてのモデル)、iPad Air (第 3 世代) 以降、iPad (第 5 世代) 以降、iPad mini (第 5 世代) 以降のデバイスが対象となっています。
アップデートは、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行う事が可能です。
参考About the security content of iOS 16.2 and iPadOS 16.2 – Apple サポート (日本)