The Informationが、Appleはより安価なスタンダードモデルに焦点を当てるために、第2世代の「Apple Vision Pro」の開発を一時中断したと報じています。
Appleは、Apple Visionの製品ラインをProモデルとスタンダードモデルの2つのモデルにする計画を立てており、少なくとも1つのサプライヤーに、第2世代となるProモデルの開発を中止したと伝えているようです。
一方で、機能の少ない手頃なスタンダードモデルの開発は継続しており、2025年末に投入する可能性があるとのこと。
このApple Visionのスタンダードモデルは、コードネーム「N107」と呼ばれ、2022年より開発がスタートし、当初は2024年末にリリースする予定でしたが、まだプロトタイプもできておらず、コスト削減方法を模索しているとのことで、このスタンダードモデルの開発に集中するために、「Apple Vision Pro(第2世代)」の開発を中断した模様。
Appleは価格を抑えたスタンダードモデルでも「Apple Vision Pro」のハイエンドディスプレイを保持したいと考えているようで、カメラを少なくして、ヘッドバンドとスピーカーを小さくすることで、「Apple Vision Pro」の3割程度の重さになるよう軽量化を計画しているとのこと。
また、このスタンダードモデルはiPhoneのハイエンドモデルである「iPhone Pro Max」とほぼ同じ価格の25万円程度での販売を計画しているとのこと。
「Apple Vision Pro」の主要部品を製造しているサプライヤーは、Appleからの予想より需要が低いとの予測を受け、5月に生産を50%削減したようで、このサプライヤーからの情報では、Appleが今年生産した「Apple Vision Pro」の台数は50万台以下で、8月までこれを大幅に上回る生産は予定されていないようです。
なお、The Informationによると、Appleが将来的に第2世代モデルの開発を再開する可能性は残されているとのこと。
source: MacRumors